タイトル

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回
第6回 第7回 第8回前編 第8回後編 第9回


 締め切り催促の電話が立て続けに鳴る。そんな中でも無理やり時間を作って、いそいそとラーメンを食べに街に消えて行く二人。楽しそう。帰ってくるともう、語りたくてたまらない様子で、ウズウズ。ソワソワ。
 いったい何が二人のテンションをココまで高くさせるのか?「更新の嵐!」と息まくっていたのはウソじゃなかった!
 新世紀ラーメンブームに一石を投じる(!?)熱きラーメン者二人のメッセージをしかと受け止めよ!ってな感じで第3回め・・・・いってみましょーう!

E: はいっ、みなさんコンニチワ・・・・って、いきなり何なんでしょう(笑)。
T: (笑) なんでNHKみたいなノリで始まるんだよ。
E: いや、急にテープ回すから何だかカタくなっちゃって(笑)。じゃ、とにかく3回め、いってみましょうかね。
T: えーと。あのう・・・・(おずおずと切り出す)最初にまず言っておきたい事があるんだけど・・・・。
E: えっ、何?
T: 前回の道場やぶりで江口さんがバラしちゃって・・・・俺が内緒にしときたかった事を・・・・・。ハイ。もう言っときましょ。俺が好きな店は渋谷の「喜楽」です。悪かったね(笑)。
E: (爆笑)
T: 俺はもう愛しているんですわ。「喜楽」はおいしいラーメン屋さんなんだけど、ハッキリ言って世間的には好みも評価も分かれます、ハイ。正直言って味のバラツキ、多いです。麺がのびた状態に出くわしてしまう人もいます、チャーシューがやけに固かったり肉くさい時もあります。でも、そんな欠点も全部ひっくるめて俺は好きなんじゃーーー!!(叫んでる)
E: うん、そーだよね。知ってるけど・・・・・(ちょっと引いてる)。
T: だからね、ここで他の店の事ケチョンケチョンに言ってるくせに、「喜楽」だってそれ程の店でもないじゃん、って思う人もたくさんいると思うんだよ。
E: はいはい。
T: もちろん好みだって千差万別だし、日によってバラツキやブレはあって当然だしね。で、言っときたいのは、「喜楽」行って、ダメじゃんと思った人がこれ読んで、所詮「喜楽」程度が1番と言ってるような人間が語ってるんじゃ信用できねぇなー、とかそういうふうには思わないで欲しいんですわ。
E: あー、うんうん。 他の店のことを何だかんだ言ってる事と、「喜楽」が好きっていう事は別の次元の話だっていう事だね。
T: そうだね。この前も言ったと思うけど、「喜楽」をこのコーナーでとりあげたくないっていうのはそういう事。あそこに関してはもう、学生の時から通ってて、いい時も悪い時も知ってて・・・・・ それってなんかさぁ、結婚生活と同じなんだよ。相手の良い所も悪い所も含めてこう、愛してるっちゅーか。まぁ、それと同じようなもんなんよ。悪い時も「あー今日はこんな味だったな」みたいなのを喜ぶっていう・・・・・もうそういう境地ね(笑)。
E: (笑)なるほど。でも、本当に好きな店ってそうなんだよね。
T: ネッ、江口さんだって奥さんの事、そう思ってるでしょ?
E: エッ?い、いきなりソコにくる?みんなそうでしょ!?夫婦はみんなそうですって。
T: いつも100点満点で完璧を求めてたら長続きしないしね。ミスもあり、たまの失敗もあって、愛すべき人や店になる・・・・と。だからみんな「喜楽」に行ってね(笑)。
E: 地元で何度も通ってる店だからこそ、悪い時もいい時も知ってるんだからね。だから1回行っただけでさ、ここが1番!とか、言えないはずなんだよね、本当は。悪口は1回だけでも言えるけどね(笑)。でもさ、俺達前に、 「麺屋 武蔵」のことケナしたけど、 あの店だって同じように何度も通って、好きな人だって当然いるわけじゃん。その人達のことを別に、認めないなんて言うつもりもないよね。
T: もちろん。自分たちの意見が1番正しいとも思ってないし。俺達はそういう事を承知で話をしているつもりなんで、皆さんも、あっちが上だとかこっちが下だとか思わずに、まぁ、気楽に読んで欲しいなぁ・・・・・と、いうところで、ひとしきり語ったので本題に戻らんと。え〜っと、今回もやっぱり地元の吉祥寺の店からいきますか。
E: そうね。では、「かぎや」ですな。
T: へっ?「かぎや」じゃないよー!それ1回めにやったじゃん。振り出しに戻っちゃうよ(笑)。
E: あっ・・・・(吹き出す)。「一二三(ひふみ)」ですな(照笑)。
T: 大ボケかましとるねぇ(笑)。
E: さっき「ぴあ」が落ちたばかりでホラ・・・・ちょっと気がアレで・・・・あんま寝てないし・・・アババババ・・・・(しどろもどろ)
T: (笑)さっさと本題に入ろう、もう。ときに「一二三」って名前、どこからつけたのかな?
E: ラーメン道も一・二・三歩からって事からか?・・・・違うか(笑)。
T: (笑)よぉわからん。ラーメン屋の店名って、どうやって決めるのかね?
E: 例えばさっき出た「かぎや」だと、店の隣が鍵屋さんだから、なんだって。そのまんま(笑)。けっこう安易に決めたりもしそうだよね。
T: そんなもんなのか、店の名前って・・・・・。
E: でも最近さぁ、変なっちゅうか、とても今までのラーメン屋のイメージじゃないような名前の店も多いよね。 何か、ラーメン屋の雰囲気から名前までトータルコーディネイトする代理店みたいなのもあるみたいだし最近は・・・・。
T: うん。ラーメン本とか見てるとさ、コレとコレを揃えれば1丁あがりって感じの店多いよね。内装とか店員の服装とか、挨拶の仕方とか。店名もそれと同じじゃないかな。「麺屋」ってアタマにつくのもやたら多いしね。
E: 多いね(笑)。俺の、千葉の実家の近所に「夢館」ってラーメン屋があってさ(笑)。「ゆめやかた」 なんて名前の店、旨そうなんて思わないじゃん?
T: 思わないねぇ(笑)。「ゆめやかた」なんて・・・・・あんまり入りたくないね。
E: それでその店、外観も何だかチェーン店みたいなカンジでさぁ、だからずっと行かなかったんだよ。けど、この前初めて入ってみたら・・・・・おいしかった(笑)。店の名前から想像するようなチャチな味では全然なかったの。
T: ふーん。だけど、そういう名前のセンスって新しい価値観なのかな。俺達くらいの年代の人間には理解できんような?
E: う〜ん。どうなのかな。昔はふざけた名前の店って実際ロクでもないのが多かったけど、最近いちがいには言えなくなってるよね。そういえば仕事場の近所に「ともだち」っていう、とんでもない名前の店あるけど(笑)、どうなんかねアソコは・・・・・?
T: ああ、行ったけど普通。悪くもないけど決して良くもない・・・・・ってまぁ、「一二三」に戻るけど、あそこはけっこう古いよね。
E: うん。確か10年以上前からあると思う。できた当時から日本そばのようなラーメンってことで、情報誌とかで紹介されてて。初めて行った時はビックリしたよ。店にはのれんも看板もないし、食べたら、ラーメンなんだか日本そばなんだか・・・・・おいしいんだけど(笑)。何だろうこの店は・・・・・って、当時は理解不能だったよ。

一二三外観

  T: わかるわかる。看板もなかったよね?今でこそ小さい木の板に「一二三」と書いてあるのが表に出てるけどね。で、あの店ずっと、知る人ぞ知るっちゅう感じで、いかにも取材拒否しそうな店だったけど、最近はよくラーメン本とかにも出てるよね。
E: うん。有名ではあるけど、今までは並ぶような店じゃなかったじゃん。いつもすぐ入れたし。
  T: そんなにいつも行ってたわけじゃないけど、いつ行っても席は半分くらい空いているって感じだったよね。・・・・・でも、それが!
E: それが!最近並んでるんだよ。今回の取材は我々、別々に行ったんだけど、俺が行った日は10人位並んでるし、店の前に待ち用のベンチは置かれているし、ビックリしちゃった。それで、外で15分待ち、入って、席についてからもさらに25分待たされたのにはマイッタ・・・・・。
  T: ハハハハ。
E: あわせて40分!なんかさー徳さんも言ってたけど、あそこの主人、大勢の客さばくのにまだ慣れてないのか知らんけど、動きがモタモタしちゃってるんだよね。嫁さんと一緒に行ったんだけど、嫁さんはもーキレてた。「待たされすぎて味なんかわかんない」って。
  T: (爆笑)。嫁さんは初めて行ったんだ?
E: そう(苦笑)。彼女はもう誘っても、2度と行かないと思うわ。でも俺も、外で待つのは仕方ないとしても、席ついてから25分も待たせるってのはちょっとどうかと思うわ。鰻屋じゃないんだからさぁ。
  T: (苦笑)う〜ん。あそこの主人は良い意味でのこだわりを持ってる感じだから、お客さんがダーって入って注文がたてこんでも一度に3杯までしか作らないとか、決めていると思うんだよね。一度に大量に作ると、最初のと最後のとじゃ絶対に味が違くなっちゃうじゃん。
E: だね。絶対決めてるよね。
  T: だからそのタイミングがずれちゃうと、また次の回に作ることになるから、エライ待たされちゃうコトになるんだよね。
E: しかもその日は、出来が・・・・・イマイチだったんだよね。
  T: 踏んだり蹴ったりだね。
E: うん。これも昨今のラーメンブームの悪影響かな、と。繁盛するのはけっこうだけど、地元の俺達が気軽に食えなくなるってのは困ったもんだよね。
  T: おっしゃる通り。でも最近はワザとそういう行列をつくらせる店も多いらしいよ。
E: えーっ、なにソレ?
  T: こだわってるフリして、わざと1回に3〜4杯ずつしかつくらないんだって。すると、当然、客は待つことになるじゃん。で、表には行列ができる。それで繁盛店に見せかけるんだって。
E: 最低じゃん、それ。
  T: さっきも話出たけど、プロデュースする人間がいて、店の内装、外装、メニュー構成までのみならず、繁盛店にさせる裏ワザみたいなのも伝授するらしいよ。流行らせるテクニックとして指南するんだって。もう本当にふざけてる(怒)。
E: それもテクニックなの?サイテーだな−。
  T: 確かに並んでる店を見ると気になんじゃん。うまいのかな?とかさ。でも実は・・・・・ま、全部が全部そうじゃないとは思うんだけど、そういう店も少なくないらしいんだよね。
E: そうなんだー・・・・。ただ、そういう店ってさぁ、食べてみればワカルっちゅーか、ねぇ?
  T: 俺の近所の某店は、食べてみればあっきらかにわかるんだけど、混んでるんだよね。
E: だまされる人多いんだろね。
  T: 音楽だってそうじゃん。絶対にイイ音じゃないのに、なぜかみーんな争うように買って聴く、みたいなの。映画だってそうだし。
E: うん。ここは人気がある、定評があるっていうのでもう、安心しちゃってね。有名なあの店のを食べたんだぜーという満足だけで終わっちゃってるっていうかさ・・・・・。
  T: 毎回言ってるけど、そういう先入観で食べるから、例えイマイチだと思っても言わないと思うんだよね。しかしさぁ、ワザと少ない量しか作らないっていうのを聞いてガッカリしたよ。しかもまた、そんなラーメン屋を、ラーメン好きを自称してる人間たちが誉めてるしなー。
E: そういう輩ってさ、自分のために誉めてんだよね結局。
  T: そうそう!自分の発掘した店を有名にしたいみたいなの絶対あるよ。
E: そういうセコイ事する店もまた、客の事はぜんぜん考えてないしな・・・・・。
  T: 本当はそこが1番大事なところなんだよね。くりかえしになるけど、「喜楽」って店は、常にお客さんの方を向いて仕事してるんだよ。だから俺はすごい好きなんだよね。いい店の基準って、そこだと思うんだよ。客の方を向いているかどうか。
E: うーん。いいこと言うねぇ。
  T: だから「一二三」で待たされたかもしれないけど、あそこはそんなずっこい作戦じゃなくて、主人が本当においしいラーメンを食べてもらいたいって気持ちでやってると思うからね。
E: うん。あの主人はそんな感じだね。でさ、あそこってBGMにJAZZとかかかってて、そういう意味じゃ、今流行りのオシャレ系ラーメン屋のハシリじゃん?
  T: 今、やったら多いからね、そーいう店。
E: うちの嫁さんは「なんか気取った感じがヤダ」とか言ってたんだけどね(笑)。
  T: はははは。
E: 待たされた恨みでもう、評価最低なの(笑)。でも確かにあの店、悪く言えば気取ってて、とっつきにくそうな雰囲気はあるけど、主人はそんなに威張って黙りこんでるって感じではないんだよな。愛想いいし。丁寧だし。
  T: そうそう。ニコニコしてるよね。俺、あの店の第一印象って、まるでどっかの研究所みたいだと思ったんだ。ビーカーとかフラスコ持って、わざわざ計ってるみたいな。ピーンと張りつめてるとまではいかないんだけど、こう、1杯のラーメンをすごい真剣に作ってるっちゅうね。麺をお湯の中に入れる、泳がせている時に菜箸を入れて混ぜる、麺の湯切りをする・・・・・そういう、ひとつひとつの仕草がね・・・・・
E: 全てに一本筋が通った美意識が、って感じ?
  T: そーなんだよ。最初はそれがちょっと鼻についたんだけど、何度か行くうちにそれが、本当に美味しいものを作ろうという気持ちからやってるんだなーというのが伝わってきたから、気にならなくなってきたけどね。
E: あの主人、自分のペースを乱されるのを嫌いそうだよね。というか苦手そう。
  T: うん。最近まであんまりマスコミに登場しなかったのも、そんなに客に詰めかけられてもなーという気持ちが正直なとこ、あったんだと思う。
E: さっきも言ったけど、あそこ、のれんもないじゃん。そういう何というか、ラーメン屋なのに敷居が高そうな感じも新鮮だったんだよね。値段だって少し高めだしね。
  T: スタンダードな“一二三そば”で850円。その他は1000円越しちゃうしね。初めて食べた時「値段高いなー」って思ったんだけど、食べたら納得、こりゃ良い素材を使ってるなー、という味がしたよ。
E: うん。確かに。
  T: すごい旨かったから、ラーメンとしてじゃなくて、食い物として考えれば850円でいいのかなって思ったけど・・・・・でもやっぱりちょっと高いよね。
E: う〜ん。人によって感じ方は違うと思うけど・・・・・
  T: 吉祥寺のおいしいラーメン屋さんって高いねぇ(笑)。で、「一二三」って、けっこうコッテリしてると思わない?今ハヤリの豚骨系のコッテリという意味じゃなくてさ。
E: そうだよね。濃厚というか、コクがあるよね。
  T: 濃厚だよね。ダシの味わいがね。
E: それにちょっとトロミがあるよね。
  T: うん、あるある。で、今、魚ダシ系のラーメン屋がブレイクしてんじゃん。ネコも杓子も状態で・・・・・。考えてみると「一二三」ってその部分でも先駆けって気がするんだよ。さっきのBGMもそうだし、内装も、今でこそ当り前になっているような事を、10年以上も前からやってるってのは相当早いよね。
E: うん。ところで徳さんは「一二三」のそばって、ラーメンだと思う?
  T: それって、よく議論されているみたいだけど、俺はやはりラーメンと呼ぶしかないなと・・・・・スープの脂分の感じとか、チャーシューが入る以上・・・・・
E: ふ〜ん。俺はね、ここのはラーメンを食った満足感を全然感じないのよ。いや、確かに、美味しい食べ物だとは思うけど、何かラーメンではないんじゃないかと思うんですよ。
  T: 実際、メニュー名は“一二三そば”だしね。あそこで「ラーメンください」とは絶対言えないよね。
E: 言えないねー(笑)。
  T: 例えば“支那そば”って書いてあるのに“ラーメン”とかいうと、オヤジから「うちはラーメンなんか置いてないよ」とか言われそうな店とかあるでしょ。それとはちょっと違うニュアンスだけど、決してラーメンとは頼めないよね。
E: だいたい俺、その店その店で呼ばせ方っていろいろあるけど、その通りに言うのって恥ずかしいんだよね。「一二三・・・・そば・・・ください・・・」というふうに、どんどん声が尻つぼみになっちゃうの(笑)。ほらカレー屋とかでもさ、“カリー”なんて書いてあるともう、イキナリたのむの恥ずかしくなっちゃうからね(笑)。
  T: はははは。
E: まぁ、よくある若者向けのパスタ屋のメニューとかよりはマシだけどね。“おこりんぼやさんのペンネ”とかさ、あるじゃん。言えるかっていうの!
T: ははははは。いや、でも“ラーメン”って頼みにくいっていう事が、さっきの江口さんの「一二三そばはラーメンか?」という疑問を解くヒトツの鍵になるんじゃないか、と今思ったんだけど。ならねーか(笑)。
E: いや、だから俺は、ものすごくラーメンが食べたい!って時には「一二三」には行かないから。
T: 俺はラーメン的満足感があるんだよ。脂分はバッチリあるからかな。ただ、麺はあきらかに日本そばよりだよね。
E: うん。実際あの麺、そば粉入ってるしね。
T: ラーメンの麺にそばもブレンドしましたっちゅうよりも、日本そばにラーメンの要素を入れました、みたいな感じだよね。
E: あのスープのコクもトロミもなんか、鴨南蛮そばに近い感じを受けるんだよね。
T: う〜ん。スープが魚ダシ系だからね・・・・・やっぱり日本そばのイメージはかなり強いよね。
E: まぁでも、確かに個性的だよね。あそこのラーメンはマネしたらすぐわかっちゃうよね。
T: そう言えば、どこもマネしないよね。なんでかね?
E: ね。唯我独尊って感じだよね。あの味を出すのやっぱ難しいのかな。
T: やっぱり、ラーメン屋を志している人は、こういうのはやりたくないのかもね。だけど、旨い店だよね。
E: うん。旨い食い物ではあるよね。ところで「一二三そば」の具はチャーシュー、茎わかめ海苔と、シンプルだよね。で、けっこう「黒い」っていう印象あるんだけど・・・・・(絵を描く)  

一二三のそば

T: でも実際は、赤いどんぶりなんだよね。店内の黒さに惑わされたんじゃない?
E: そうだったっけ?あれ、で確か、玉 子は入ってなかったよね?
T: うん。でも味玉130円が単品であるな。しかも名古屋コーチン。
E: 名古屋コーチンかァ。こだわってますなぁ。
T: 玉子もそうだし、昆布とか煮干しとか素材全てにこだわってるよね。今でこそ素材にこだわりました、なんていう店は多いけど、「一二三」は10年以上も前からそうだったから。何でもハシリだからイイってわけじゃないけど、最初にやるっちゅう事はやっぱエライよね。
E: オリジネーターっていう事か・・・・・う〜ん、結構な店なんですなぁ。身近にあるからありがたみ薄いけど(笑)・・・・・。
T: 俺は2ヵ月に1度くらいはムショーに食いたくなるなー。
E: うーん、まぁ、アレを食いたくなるってのはたまにあるんだよねぇ。そーか、俺ももっと行こうかな。
T: まぁ、そんなに意識せんでも、素直に食いたいものを食う欲求にまかせるのがいいんじゃないの?
E: いやぁ〜でも最近、このコーナー始めてから改めてラーメン屋が気になってね。ラーメンばっか食ってますよ。
T: それはワタシも認めます。本当に江口さん、立派なラーメン者道まっしぐらだよ。
E: 徳さんに「週5日も食うの?」とか言ってた俺が、今や週に4日食ってる(爆笑)。気がつけばラーメン屋にね・・・・。しかも荻窪までチャリ漕いでまで行ってるっていう・・・・
T: (笑)そういう意味では、俺より行動力あるんじゃない。
E: や、だからね、前に何気なく食っていた店の味を、意識的に再確認してるのよ。
T: なるほどね(笑)。あっ、そうだ!前回もったいぶってとっておいた話をしなきゃ。
E: あっ、言ってたねそういえば。で、何?
T: うん。どこぞの誰が言い始めたのか知らんけど、麺は固めが旨いっていうのが定説っぽくなってて、いつの間にやら、“麺固め”のオーダーが通っぽいって感じになっててさぁ。で、あと最近、ラーメン注文する時に作り方をこまかく指定できる店多いじゃん。“味濃いめ”だの“脂少なめ”だの。そういうのが結構、市民権得ちゃってるもんだから、それに感化されちゃった奴がどこのラーメン屋行っても“麺固めで”って注文するんだよ。
E: ふ〜ん。
T: ネット上でもそういう風潮を感じてたから、どこかで目撃するんじゃないかなーと思っていたら、案の定この前「一二三」で見たんだよ。
E: フムフム。
T: 俺が一人で食ってたらさ、女子大生風の二人組が入ってきたんだよ。それがまさに、ラーメンガイドブックでこの店を探してきましたって感じで、ブームにのってま〜すっていう、典型的な感じの二人組でさぁ。まず主人に「何がおいしいんですか?」って聞くんだよ。
E: あ゛〜?
T: 「何がおいしいんですか」って聞かれたって、店主も言いようがないじゃん?「何がおススメですか?」っていうのならまだいいんだけど。もう信じられないよね。でも、そんなバカげた質問に主人は、「この“一二三そば”っていうのが、うちの代表的なベースのやつですから、こちらが良いと思いますよ」とニッコリ、いやな顔ひとつせず丁寧に答えてたんだ。
E: ふ〜ん。
T: でさ、その次に「すいません。麺は固めにしてください」だって。
E: へっ、その二人は「一二三」初めてなんでしょ?ガイドブックにそういうふうにたのめとでも書いてあったのかね?
T: ちゅうかね、そういう風潮。麺を固めに頼むと通っぽく見えるというね。
E: そうなの?バカだね〜。

ガイドブックの女

T: 初めてのラーメン屋で、食ってみて、ここは麺もっと固い方が好みだなぁとか思ったら、次行く時は“麺固”オーダーはアリだと思う。もちろん、その店がその手のオーダーしてもいい雰囲気かどうかを見極めるのは各人の判断だけどね。あと、ラーメンの種類にもよると思うし、もちろん好みもあるはずなんだよ。だけど今は“一億総固め”なんだよ。
E: (爆笑)ねぇ、だから味玉は必ず半熟とかねぇ・・・・・おいしくないじゃんねぇ。
T: そういう風潮がまかり通っているから、女子大生がいきなり“麺固めにお願いします”とか言っちゃうんだよ。でも、それに対し主人は「あっ、うちの麺は固めにあげるんで、ちょうど良いと思いますよ」って答えてたよ。俺はそれ見て、ますます好きになったねあの主人。あれだけイヤな質問する客に対してニッコリと対応してたからね。
E: ほーー。だけどそれにしても、初めての店でよくそんな失礼な事、平気で言えるよなぁ。俺はとても言えないなぁ。
T: それが当り前になっちゃってる。ラーメンカリスマみたいなのが、堂々とそういう事書くから、皆、勘違いしちゃうんだね。
E: やれやれだねぇ。でも「一二三そば」、一度食ってみる価値のあるラーメ・・・・そばだから、みんなにも食べて欲しいね。
T: あくまでもラーメンって言わないな(笑)。でも確かにわざわざ吉祥寺まで来て850円出しても、ラーメン好きの人には話のネタにもなると思うよね。
E: あれで、あの店主がエバってて、客にどなりとばすような親父だったら絶対行かないけどね(笑)。
T: いくら旨くても、そんなとこは絶対行きたくないよぉ(笑)。あと、100円値段を下げてくれたら俺はもっと行くなぁ。
E: ははは。・・・・・それにしても「一二三」って、いかにも旨そうな、いい名前だよね。さぁそれじゃ、次いきますか。今回のメインイベント「青葉」。
T: まず「青葉」とはどういう店か、江口さんからどうぞ。
E: えー、今、あらゆるラーメン本のランキングで上位にランクされ、人気のあるラーメンサイト「東京のラーメン屋さん」でも昨年2000年の第1位・・・・それもダントツの1位に輝いた店ですね。ラーメン界の寵児(笑)?・・・・って感じなんですかね。中野にあります。
T: あの超人気店、新宿の某店(笑)を抑え、サンゼンたる輝きの1位になってましたね。
E: 某ね。某「武蔵」ね(笑)。
T: いいよもう。いちいち言わんで(笑)。で、行ってきましてね。俺達が行ったのは午後2時半くらい。比較的空いているであろうという時間を狙ったんだけど。並んでたね。
E: 並んでたねぇ。で、中野って俺、たまーに行くくらいなのね。年に1、2〜3回(笑)位か?
T: だってわざわざ用ないでしょ。サンプラザでコンサートくらい?
E: いや、中野ブロードウェイにけっこういい品揃えの時計屋が何軒か・・・・・って、それはまぁイイんだけど、今までその、ブロードウェイのあるメインのアーケード街しか歩いた事なくて、今回横道歩いてみてびっくりしたんだけど、あそこってラーメン激戦区なんだね。「青葉」の近所だけでも、ものすごいあったじゃんラーメン屋。狭い範囲にビッシリって感じでさぁ。
T: うん。「白河ラーメン」とかね。気になる店、何個かあったね。
E: で、徳さんはどうだった?おいしかった?
T: えっ?何「青葉」?いきなり本題?いつも早いねぇ(笑)。う〜ん。普通においしかった。
E: おいしかったね。
T: ただし、ダントツで1位に輝くものか?というのが正直あるね。モチロン美味しいし、値段も普通のが600円だから、とてもイイと思うんだけど。
E: だからおいしさって、人によって全然違うワケじゃない。何をもって1位なのかって、基準がよくわからないよね。
T: 俺が良い店かどうかを判断する基準っていうのは、正しい店かどうか?なんだよ。だって、ラーメンってたいがいオイシイじゃない。だからその店がどこを向いて仕事をしているか。要するに、常にお客さんの方を向いて仕事してる店が、正しい店だと思うんだよ。
E: さっき話に出た「喜楽」も、前回行った「唐そば」もそういう店だね。
T: うん。どうすればお客さんが満足するかを真剣に考えてる店だよね。だって、そこのラーメンを食いたいから行くのに、メニューが頻繁に変わっちゃってるとか、マニュアル化した接客とかね、そんなのを良いサービスだと勘違いしちゃってる店が本当に多い。
E: でもラーメンマニアとかそのテの人たちが上位に選ぶ店の基準ってのは、いかに新しい試みをしてるかとか、そういう部分だよね。
T: そういうのが多いね、圧倒的に。ラーメン本みてもホームページみても、そういう人達が選ぶのって、新しい店ばかり。
E: そうそう。で、古い店はもう終わったとか、一言で済ましてるし。
T: そーだよ。古い店って、確かに終わってる店だってあるだろうけど、キチンと味を守っていたり、ますます美味しくなっている店だってあるよね。
E: あるある。
T: そもそも味を守るってのは大変な努力がいるんだよ。だって、時代と共に人の味覚は変わるし食材の味も変わるわけでね。同じ味を守るって事は、その時々に同じ味に感じるものを提供するってことで、10年、20年前とは絶対に味は変わっているんだよ。守るって事は進化してるってことなんよ。そういう古い店とかは全然取り上げもせずに、新しい店ばかりをもてはやしてさ。ある本なんて、荻窪の「春木屋」はもう終わってるって言ってんだよ。
E: そいつら食ってないんじゃないの(笑)?自分の中だけでかってに終わらせちゃって。
T: もう、ふざけろ!だよね。俺なんて吉祥寺の(支店の)「春木屋」でも旨いと思うもん。
E: 充分旨いと思う、俺も。値段はちょっと高いけどな(笑)。
T: どう考えてもおかしいんだよ。基本的に、開店してから4〜5年以内、それも決まって今流行りの魚ダシ系のラーメンばかりを取り上げてる。そういう店が必ず上位にきている。で、みんな判で押したように味玉、半熟系。だから俺、「青葉」も半熟だったから、ちょっと?って思った。やっぱり、何度も言うようだけどラーメンに半熟はおいしくないと思うし。
E: ホント、それに関しては俺達しつこいが(笑)。何度も言ってるけど半熟玉子はねー、スープに黄身が溶けるとウザったいのっ。で、「青葉」なんだけど、俺たち食ったのは“特製中華そば 800円”なんだけど、なんかけっこうボリュームあったね。
T: うん。味玉がのったり、チャーシューが増えてたりしてお得なんだけど、600円の普通の“中華そば”でも十分満足できると思ったな。俺はけっこう胃にモタレちゃった。
E: うん。ちょっとしつこかったね。最初のひと口めは、おっウマイ!と思ったけど、途中からちょっとキビしくなってきた。
T: で、最近は無化調だと胃にもたれないとか、したり顔でホームページに書き込んでる人もいるんだけど、化学調味料使ってるからって必ずしも胃にもたれるなんて事はないと思うんだよ。そんなら中華料理食べたらみんな胃がもたれるのか?今日びの食べ物って、内食でも外食でもたいがい(化学調味料)入ったり、使ったりしてるんだよ。それがラーメンだけなんで、無添加、無化調ってシャカリキなんだよ!
E: キテルねー徳さん。ゼーゼー言ってるよ。少し休んでていいよ(笑)。(絵を描きながら)でも「青葉」の店主ってさー、目が鋭かったね。
T: うん。それにマスクしてるしね。
E: 黒っぽいポロシャツ着て、マスクとメガネの奥に光る鋭い目。(絵を見せて)こんな感じだよね(笑)。

青葉の店主

  T: (笑)そうそう、似てる似てる!
E: なんかラーメン屋のオヤジというより、交番に貼ってある指名手配の犯人みたいな(笑)。
T: わはははは。
E: でもあそこ、店主が全て一人でラーメン作ってたじゃん。あれはイイよね。
T: そうだね。キチンと店主が仕事してる。だから良いところいっぱいあるんだよね。ラーメンもそれなりにオイシイし。
E: 店の造りも、ごく普通のラーメン屋という感じだったしね。
T: 立食いソバ屋という雰囲気だったね。で、味は基本的には魚ダシが効いているけど、鶏も豚も入っているっちゅう感じで、今ハヤリの魚ダシが前面にギュッと出てるのとはチト違う。
E: なんかすごい複雑な感じだったよね。スープも透きとおっていないし。トンコツしょうゆの濁った感じとも違うし。うん。そういえば、あんまり食べたことない感じの味ではあった。
T: こってりしてたね。旨かったけど。あと、客層はやっぱり若かったね。若い女性客の姿も目についたし。
E: 一人で来てる女の子もいたね。昔はラーメン屋って、女の子はあんまり一人で入れなかったけどね。
T: これもやっぱりブームってことかな。でも、女性が入りやすい=JAZZを流す、もしくはおシャレなインテリアにする、それって違うと思いますわ。例えば店内を清潔にしたりとかならわかるんだけど。
E: 「青葉」はその点はよかったじゃん。BGMはラジオかけてるだけだし、店内凝ってないけど清潔だったし。
T: そうだね。マニュアル化されたサービスちゅうもんは一切なくてね。
E: うん。いい店だと思いますね。ただねぇ、この企画やってあちこちのラーメン食べに行っててナンなんだけど、正直言ってやっぱし俺、ラーメンなんてものは、自分の住んでいる近所、もしくは勤め先のある街とかさ、要するに自分の日常的な生活圏内にある店で食うものだと思うんだ。だから「青葉」はおいしいとは思うけど、普段わざわざ電車に乗ってまでは行かないだろうなぁ。あーでも、ブロードウェイの時計屋に行くついでにってのはあるか(笑)。
T: ふ〜ん。俺は本当に旨くて自分の好みに合っている店だったら行くなぁ。でも吉祥寺でおいしいラーメン屋って限られてるよね。どうすんの?
E: チャリで荻窪まで行くもんね。あそこは通ってる病院もあるし、何年か住んでたし充分生活圏内よ(笑)。
T: そうか、江口さんは自分の行動範囲に荻窪とかあるからいいよなー。
E: うん、最近はあんまり言われないけど、やっぱり荻窪あなどれじ、だよ。なんだかんだいって好きな店いっぱいあるもん。「二葉」でしょ、「漢珍亭」に「丸長」でしょ・・・・・
T: 自慢してます(苦笑)。それに比べて俺の圏内って・・・・・あっ、そーいえば「典型的な人気店の作り方」みたいな図式にのっとってる店が俺の地元にあるんだよ。その店って、どう考えてもおいしい店じゃないのに、ラーメンチャンプみたいな人が誉めたとたんにラーメン本とかにやたら紹介されるようになってさぁ。
E: あー、その店の話、前言ってたね。ラーメンマニアが何人か揃って来てて、店主にあれこれアドバイスしてたんでしょ?
T: そうそう。最低だよー。
E: ホントそういう人達って、自分の誉めた店をなんとしてでも人気店にしたいんだろうな。
T: そういう気持ちって誰にでもあると思うんだよ。例えば誰かを自分のお気に入りの店に連れていったとするじゃん。で、その店がウケたら「な、旨いだろ」「いい店だろ」って、自分が作ったワケでもないのに、自分がその店を教えたことをエバりたくなるじゃん。
E: 得意になっちゃうよね。
T: もう、鼻高々に伸びまくっちゃうよ。だからああいう人達は、新しい店ばかり取り上げて誉めるんじゃないかな。昔からの名声がある店を取り上げても彼らは面白くないんだよ。でもそんな事、口が裂けても言えないからね。で、新しい店を発見する事が一番の価値あることになる。もっと言えば、新しい店を自分達が育ててると錯覚しちゃってる。
E: 本当にそうですな。
T: 連中が薦める店とか行っても、別になんてことない店が多いんだよね。好みもあるだろうけど、俺正直言ってね、「青葉」だったら、吉祥寺の「春木屋」の方がラーメンとして旨いと思うもん。
E: 俺もどっちかっていえばそうだな。でも、それこそそういうラーメンマニアの人たちは今、吉祥寺の「春木屋」が旨いなんて、絶対言わないだろうね。
T: おっ、気がつくと「青葉」の事を通り越してまた、今のラーメンブームについての話になってるなー。
E: けっこう、いつもそうじゃん(笑)。っていうか、「青葉」はあまり語ることがないなぁ。今のラーメンブームの頂点に立っている店だけど、浮ついたところはないし、確かに旨い、いい店ではあるし。ケナすとこがあんまりないよね(笑)。
T: うん(笑)。「青葉」に関してはそんなとこです。
E: ・・・・・以上、オワリ!
E&T (爆笑)
T: (笑)で、最後にまたちょっとラーメンブームについての話しときたいんだけど・・・・・ホラ、メールでたくさんもらった意見で、俺たちも実は、ボツにした幻の第1回めのパート2で熱く語ってたんだけど・・・・最近どんぶりを持ってスープを飲み干す人多いよね。特に若者で。コレ、何故ですかね先生?
E: うん。そうする事がおいしい店に対する礼儀だと思い込んでいたりとか?
T: 何か、そういうイメージだよね。俺もおいしいスープは全部飲んじゃうけど、それって、ただ単純においしいから最後まで飲み干したいという気持ちなんだよ。まぁ、お店に対するおいしかったですよっていう意志表示ってのも少しはあるけどね。で、飲む時はレンゲを下に置いて飲むんだけど、最近の若者はレンゲを一生懸命押さえて落ちんようにしてどんぶりを持って飲むんですねー。
E: こんな感じですね?

スープを飲み干す人

  T: そんな感じ!でね、この現象も“ああいう人達”がネットや本で“どんぶりを持ってスープを飲むのが礼儀。そうしなきゃイケナイ”みたいに言ってるんじゃないかって、そんな気がしてならんのだけど。
E: サービスもマニュアル、食い方もマニュアルどおりってわけですか。俺たちは昔からどんぶり持って飲んでたけどね。
T: 俺、初めて江口さんとラーメン食った時、“俺と同じスープの飲み方する人だぁ。一緒だ”って思ったもん。これね、お互い九州出身だからじゃないか、とも思うんだよ。九州ラーメンってどんぶり小さいし、そもそもレンゲなんてなかったよね。
E: うん。昔はラーメン食うのにいちいち使わなかったね。
T: 九州のラーメン屋だと、今でもレンゲ置いてない店多いくらいだよ。だから、どんぶりを持たないとスープ飲めないんだよ。それで、この現象は、第1回めを終えた後に「麺屋 武蔵」に再確認のために、もう1度行った時に見た光景なんだよね。スープ飲んでる人全員がどんぶり持って、なんか儀式みたいに同じカッコして飲んでたわ。スゴイもの見ちゃったなーと思ったね。
E: だからこれも毎回言ってるような気するんだけど、ほんとに今、情報そのまま鵜呑みにしてそのまんまの行動する事に対して、疑問持たない人多いんだよね。
T: そう、ラーメン屋のJ−POP化だよ。供する側(音楽業界、ラーメン屋)と供される側(CD買う人、食べる人)の関係が似てきてるんだよ。 って、これもボツにした回で話したことなんだけど。“ああいう人達”が新しい店ばかり取り上げるのって言ったけど、それって音楽誌も一緒だよね。
E: まったく一緒だね。
T: 新しいバンドやラーメン屋を見つけては、「イイ、イイ」って言ってね。
E: 「えっ?あの店まだ行ってないのー?食っとかないとヤバイよー。」みたいなね。「店」を「音楽」に置き換えるとそのまんま音楽誌だよね。
T: 本当にヤレヤレだよなー。・・・・・あっ、また大切な事思い出した。話して良い(笑)?
E: (笑)今日もアツイねぇー。ま、このさい全部言っちゃってください。
T: あのさ、ホームページの掲示板みたいなところで“店への誹謗・中傷はやめて下さい”ってよく書いてあるんだけど、言いたい事や思っている事をキチンと表現するというのは大事な事だと思うんだよ。で、さっきから話に出ている“ああいう人達”は名前を出して本を出版したりしてるんだから、その人達には発言責任があると思うんだよね。
E: そうだね。
T: でもさ、インターネット上でしか意見を言わない人には責任はないの?俺は絶対あると思うんだよ。自分の意見を出したら、それに対する反論というのは当然あると思うし、反論あったらそれに対してキチッと答えるとかね。そういう発言責任があるうえで皆、いろんな意見を発するというのが健全な姿だと思うんだよ。だけど今の状態では誰が何を言っても責任はないよね。
E: うん。匿名性を保持しつつ意見を発信できるっていうのがネットの便利なところでもあり、イヤなとこでもあるからね・・・・・。ネット上では誰が何言ってようが責任とらせようがないもんな。
T: そう。出版物とかだと、いい加減な記事とか書いてしまうと、その出版社の責任問題になる。売り上げにも影響してくるし、信頼や信用もなくしちゃうから、一応、正しい情報を発信しようというのは基本姿勢としてあるじゃん。でも、ネット上での意見はそういう責任を誰もとらないんだよ。売り上げ責任もないしね。無責任にたいしたことない店を平気で褒めたりね。
E: う〜ん。でもそれはそいつが美味しい店だと感じたんだったら仕方ないんだけどね・・・・・。
T: ちゅうか、誹謗・中傷はしちゃいかんというフンイキになってるから、ダメなとこをダメってハッキリ言わないんだよ。だから今、ラーメンをとりまく環境が妙なコトになってるんじゃないかなーって。
E: ふぅ〜ん。
T: その上、スルドイ意見とタコな意見が並列で同次元にのってるからますますタチが悪い。だから、みんな絶対に惑わされちゃダメだよ。と、俺は声を大にして言いたい。
E: そうだね。結局のところ俺たち言いたいのはソコだもんね。毎回言ってる事だし。
T: いっつも同じ事言ってる(笑)。ということは、これからもいろんな店を語りつつ、新たなネタを見つけて喋りつつも、その事はず〜っと言い続けるんだろうな。
E: (笑)だね。徳さんの怒りあるかぎりね(笑)。
T: 何だよ!俺だけ熱くなってるみたいに言わんでくんない(笑)。えー、だから皆さん、これからもラーメン道場やぶり、つきあって下さい!
E: ハイ!
T: いや、ハイ!じゃなくて(爆笑)。江口さんは一緒に語らなきゃでしょうが!ここでとぼけたギャグかましてどーする。
E: へへへへ。でもさ、何でこうもラーメンの事になると誰もが語りたくなるのかね。ラーメンてさ、本当にいっろんなオイシサがあるよね。だってカレーだったらさぁ、いやカレーも俺大好きだけど、カレーのおいしさってもっと範囲が狭いでしょ。オイシサの幅がね。ラーメンってすっごい広いじゃん。だから皆これだけハマるんだろうな。
T: うん。食い物の中でラーメンって特殊なモノかもね。
E: ビジュアル的にもそれこそ百花繚乱てな感じでイロイロあるから、収集欲も刺激されたりするのよ。これだけのラーメンを制覇した、とかね。ワインなんかもそうでしょ?
T: うんうん。え?ワインの話していいのか?つーて(笑)。
E: あとホラ、女道極めたいなんつー人も同じかもね。女の数だけ美しさがある、みたいな。ね?あの子もいいけどこの子もカワイイ、みたいな(笑)。
T: へっ?女道(爆笑)?なにソレ、江口さんのこと?
E: (慌てて)違うよ!何言ってんの!俺はラーメン道なんじゃん!
T: 何だよ、実はキャバクラ好きが高じてるんじゃねーのか(ニヤニヤ)?
E: だから俺はキャバクラ、好きじゃないですって!(声が裏返ってる)
T: ははははは!
E: はははじゃなくて。まとめてよ、話!
T: (笑)いやーラーメンは値段も気軽、地方色も豊か、なんたっておナカいっぱいになる!素晴しい食い物ですねー、と。
E: こんなに素晴しく、楽しい食い物は他にないですよ。というところでまとまりましたね。
T: まとまったのか(笑)?
E: まとまったまとまった(笑)。

   あれぇ?いつものオチャラケモードはどこへやら、憑かれたようにマジに語っちゃってます。どーしたんだ、何かあったのかご両人!?それとも単なるオヤジたちのグチこぼし大会なのか。う〜ん、こうなりゃトコトンやってもらいやしょう。
 さて次回、このラーメン者たち(含む女道者)はどこへ行くのか?もしかしたら初の遠征編・・・かも?果報は寝て待て!とにかく乞うご期待!
 

(まとめ人/斉藤真理)