タイトル

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 このコンテンツも“フェィドアウトか?”とヒヤヒヤされた方、“いつものことさ”と思った方、どちらさまもお待たせしました!8ヶ月ぶりに戻って参りました。
 その間何をやっていたかって?それは・・・ね、本人達曰く「修行」。えっ?みなさんの言いたいことはよーくわかりますが、これからも暖かい目で見守ってやってください。
 ラーメンへの情熱は世間の盛りあがりとは別のところで相変わらず高いよー。
 真相はこの後すぐ明らかに!では、どーぞ!!

T: ちょっとー、テープまわってるよ。
E: おっと、では始めますか・・・なーんか久しぶりだねぇ、京都以来だよね。
T: そんなになるんか。そして第5回にして、1周年記念!いやぁ、我々にしては良く続いているやね。
E: (笑)それって、自慢になるか?それにしても、もう1年か・・・・早いなぁ。
T: 思い起こせば1年前、初めて門を叩いた「麺屋 武蔵」!(笑)そして今までに8軒、で今回・・・だから、ちょうど10軒ってことか。えー、じゃ今回のお店を江口さんから、言ってもらいましょう。
E: エヘヘヘ(なんか嬉しそう)まず、永福町の「大勝軒」東池袋のじゃない方ね、そして大久保の「竈 KAMADO」、この2店です。
T: おっ、めずらしく間違えないで言えたね(笑)。
E: あーなんか、ちょっと目がまわるなー・・・ハァー(深いため息)永福町に負けたぁ!!
T: わはははは(爆笑)じゃ、「大勝軒」から語りますか、インパクト強かったし。
E: 強い強い強すぎ(苦笑)。
T: いやぁ、あれは本っ当にスゴイ。思い知らされたよね。
E: うん、思い知った(笑)。はっきり言ってなめてました、スミマセン。永福町の「大勝軒」といえば、もう長きに渡ってずっーと定評のある店だよね。俺、あの店の前、車でよく通るんだけど、いつ見ても並んでてさ、それを横目で見ながらいつか行きたいな〜・・・と思ってて。気がつくと10年たってました(笑)。
T: そんなにたったんかい(笑)。じゃ、この日を“一日千秋”の思いで待ちつづけていたのね。
E: でたぁー!四文字熟語博士(笑)。で、徳さんは何回も行ってるんだよね?
T: うん、結構前からちょくちょく行っとります。だけど、あの有名な東池袋の「大勝軒」には行ったことありまへん。
E: 俺は「大勝軒」の流れというか、味を引き継いだ店には何軒か行ってるんだよ。流山の実家の近くにある「夢館(ゆめやかた)」とか。
T: 江口さんが言ってるのは、永福町系のってやつね。
E: そうそう。
T: これが、またややこしいんだよね。ラーメン本で見ると永福町の「大勝軒」はここが発祥で、東池袋の「大勝軒」は荻窪にある「丸長」がルーツらしい。
E: 「丸長」ってあの、つけ麺で有名な?
T: うん。だから東池袋の「大勝軒」の流れの店は“大勝軒系”とは言わずに、“丸長系”となるらしいよ。
E: ほー、でもつけ麺って東池袋の「大勝軒」のオヤジさんが考案したんでしょ?
T: そうそう、その人が「丸長」で修行しているときに作ったんだって。
E: へぇーっ、ややこしーっ!・・・徳さん、勉強してんね(笑)。実はワインに続いてラーメンもマニア道に入ってる??
T: ひぇぇ〜違うって、本に書いてあっただけだって。道場やぶりのために調べたんだって。だからね、俺が言いたいのは永福町と東池袋の「大勝軒」は名前が同じでもルーツが違うんだということですね。(アセって早口)
E: (ニヤニヤ)冷や汗流れてるよ。で、その違いというのは何なんでしょうか?師匠。
T: (気をとり直して)えー、つけ麺を出しているのが丸長系、出してない方が永福町系、と私は勝手に理解しております。
E: ふむふむ。で、徳さんはどれぐらいの頻度で行ってんの?
T: えっとね、2年前くらいに突然行かなくなっちゃったんだけど、その前までは2、3ヶ月に1回は行ってたかな。
E: なんで行かなくなっちゃったの?生活のエリアが変ったとか?
T: いや、変ってないよ。別にイヤな思いしたとか、飽きたとか、女と別れる時みたいな明確な理由があるわけじゃないんだよね。
E: ハハハハ、他にすごく好きなラーメン屋が出来たとかでもなく?
T: それって明確な理由じゃん(笑)。
E: でも、「喜楽」には行ってるんでしょ?
T: あっこは別格。
E: まぁ「喜楽」は本妻ってことか(笑)。
T: あはははは。それってまた、セクハラ発言だよ先ちゃん。あっ、今思い出した!胃やられてからだよー、行かなくなったの。
E: ここのラーメンは肉体的、年齢的に制限があるからね。味的にはかなり俺の好きなタイプなんだけど・・・あの量がなぁ。10年前・・・というか20代だったら、こりゃいいとか思って喜ぶかもしんないけど、とても45才の今では・・・ムリです。
T: ハハハハハ。でも、全部食ってたじゃん。
E: もうね・・・これは修行だと思ってありがたくいただきました(笑)。なんか途中から、果たして俺は本当にこれを食いたくて食ってんのか、何だかわかんなくなってきたもん。ただ、目の前にあるものを減らすだけのために黙々とモグモグと・・・
T: (笑)そうなんだよね、もう丼っちゅうかスープが麺にまみれてるって感じ。
E: あの麺の量にはドギモをぬかれるわ、ふつうの店の倍くらい?
T: どう考えても2人分はあるよね。
E: でね、俺、食べ方間違っちゃってさ・・・
T: なんだよ、間違ったって?
E: 俺、普段からラーメンの具ってわりと最初の方に食っちゃうんだよ。だからここでも最初にほとんど具を食っちゃって・・・そしたら残ったのは麺だけ(笑)。それが食っても食っても、食っても減らない(グッタリ)。

泳ぐ先ちゃん

T: ウハハハハ・・・そりゃツライわ。ここさ、麺も多いけどそれを入れる丼もデカイし、スープも脈々入ってるよね。
E: そう言えば徳さん、丼の中にはしを落としてなかった?
T: そうそう、ふつうのラーメン屋さんだったら、はしを落としても丼のふちにひっかかるじゃない、でも、あそこのは・・・
E&T 浮いてたね・・・(笑)。
T: 20センチくらいのわりばしが浮いちゃうぐらい丼がデカイ(笑)。
E: そんな丼に2人前の麺だけが残ったところを想像してください・・・そんなわけで、先に具を食っちゃうと・・・なんかサビシー。
T: 相当後悔してんね(笑)。そーいえばティシュの箱もデカかったな。
E: あれはカシミヤだったね。柔らかいヤツ(ニンマリ)。
T: そう“スコッティ カシミヤ”あれは高級なやつなんだよね。2人共ラーメン食うときにはティシュ欠かせないから・・・鼻水とか汗とか顔に飛び散ったスープを拭くのにね。だから肌ざわりが良いカシミヤはとってもうれしかった。けど、カシミヤって本当に入ってるワケないと思うけど、商品名につけていいのか。

何もかもがでかい

E: (笑)そういう気配りがさすがという感じですな、これだけの人気店になると。で、水もなくなったらスグついでくれるでしょ?しかも氷がいっぱいで、いかにもおいしそうな、冷たい水を。
T: うん、「わんこ水」状態で絶えずおばちゃんがついでくれたもん。
E: これがさ、水道のぬるい水を平気で出されたりした日にゃ、ここのラーメンは食えないよ。
T: 田中康夫風に言えば“ホスピタリィティ”があるちゅうこうとですか、このラーメン屋さんには。
E: 確かに売れてる店っていうのは、それなりの努力をしてるっていうか・・・ね。従業員も一生懸命働いていて気持ちよかったし。
T: で、ここのスープは典型的な和風・・・ちょっと春木屋に似てると思わない?煮干とかの香りがぷ〜んとするんだけど、それだけじゃなくて複雑な香り・味がする。単純な和風味だけじゃないぞっていう、本当に深い味。
E: 今、けっこうそういう魚ダシ系がハヤリだけど、昔からあるじゃんねぇ、ちゃんと。
T: 何を今さら、って感じ。でさ、最近ダブルスープとかトリプルスープとか良く聞くでしょ?それって何かといえば魚ダシと肉ダシを別々の鍋で作ってブレンドするってことなんだよね。その理由もコダワリも分るけど、1個の鍋じゃまともにできないみたく言ってて、もういいかげんにしろだよ。おいしい店いっぱいあるじゃん。
E: おっ、のってきたねー(笑)。
T: 何をエラソーにって思うんだよ。だってこの店みたいに昔からのことを当り前にやってて、それでいまだに支持され続けてる。食生活がこれだけ豊かになって、みんなの舌も肥えてるのにスゴイことだよね。
E: 絶えず味を変えてるみたいだしね。ちゃんと見えないところで努力してるって感じ。ところで、ここのスープはなんでこんなに最後までアツアツなのかね?
T: フーフーしようが、何をしようが全然冷めない(笑)。
E: そしてすっげぇ熱いのに湯気がたってないから、あせって食うと痛い目に合う。
T: あれは冷めないように、油を浮かしてるんですね。油といっても最近ハヤリの背油チャッチャッ系とは全然違う・・・たぶんラードかなんかだと思うよ。
E: 油の幕が張ってるって感じだもんね。
T: ラードは味や香りはあんましないから、これはラーメンの味わいのためっていうより、きっとアツアツで最後まで食べて欲しいという工夫だろうね。だけど、少しは冷めて欲しい・・・そう思わん?
E: あれさ、猫舌の人とか口の中ベロベロになるよ、ほんっとうに熱い。さっきも言ったけど、これは修行です。でさ、ここの麺って細くて、ちょっと柔らかかったね。
T: うん、でものびちゃった柔らかさとはちと違う。しかも、ここは量が多いから食うのに時間がかかるし、スープもアツアツなのに、麺の固さというか柔らかさは最初から最後まで変らなかったでしょ。
E: なーんか秘密がありますな。
T: 最近は麺が固い方が旨いとみんな信じこんでいるみたいだけど、柔らか気味でも旨いラーメンがここにちゃんと存在するのは、私はウレシイですね、ちょっとマジメな話。
E: ふむふむ。
T: でも、ここで“麺固めオーダー”するやついるんかね?そういえば、京都の「新福菜館」で“スープぬるめ”って頼んでるオヤジがいたじゃん。
E: いや、ここはない(キッパリ)。そういうのにトコトン反してるよコレ。
T: でも俺、ここでは頼みたい気がする「スープぬるめ!」って。
E: ぬるめも固めもないね・・・もう、うちの店はこれじゃーってもんが出てくる。
T: だから、俺たちがいつもこの場で批判批評している、客におもねるというラーメン屋と全く正反対じゃん。俺はこれを出すから、気に入ったヤツだけ食いにこい!っていうね、本当に清々しい。
E: それでこんだけの人が食いに来るんだからね・・・すげぇよ。
T: そう言えば、久々だったから味玉がのっててびっくりした。それも別料金じゃなくて最初からのってきたじゃん。
E: 前はなかったんだ。
T: うん、俺が2年前以前に行ってた頃はね、生卵しかなかった。で、それは別料金。
E: そう言えば、生卵につけて食ってる人いたね。あーやって食うものなの?
T: どれが正しいっていうのはないんだろうけど、1番多いのがまず最初にすき焼風に麺をつけて食べて、で、ある程度の量になったら、今度は卵にスープを入れるんだって。
E: ふんふん。
T: で、それに麺をつけながら味わう。それもある程度なくなったら、今度はそれを丼に投入しちゃうんだって。そうやっていろんな味を楽しむらしいよ。あ〜、面倒くさい。
E: あのスープの熱さだと、生卵も煮えるよね。
T: ただ、あそこで生卵を溶いてすぐにラーメンに入れるとか、卵を溶きもせず月見風に入れるとか、そういう人は見たことないなぁ俺が見た限りでは。
E: かき玉状態のラーメンか・・・それはそれで旨いのかも(笑)。俺はラーメンではそれやりたくないけど。やっぱり味玉をのせたのは昨今のブームにのったのかな?
T: ここのご主人ってどういう人かわかんないけど、時流にのるというタイプと絶対違うじゃん。ところで、あの味玉っておでんみたいな味しなかった?
E: う〜ん・・・おでん?旨かったのは覚えてるんだけど・・・
T: いろんな味玉食ったけど、おでんのおいしさと同じ味わいのものは初めて食った。あれっ江口さん、もしかして味玉も最初に食べちゃったの?
E: そう。
T: それはアホや(笑)。俺はね、ずっーと漬けてたんだよ、あのたっぷりあるスープにね。そして、最後の方にパクッと食べたら・・・スープがしみてて旨かったよー。
E: 最初に教えてよ、そういうことは。(ちょっと不機嫌)
T: いやぁ勘だよ勘。俺だってあそこで味玉食ったの初めてだもん。
E: あと、チャーシュもおいしかったなー。
T: うん、いい感じで味がしみてて、肉味もちゃんとするしね。
E: 歯応えがあっていいよね。最近ハヤリのラーメン屋のって柔けりゃいいんかい、っていうのが多いもん。
T: あーあれね・・・いーかげんにしろっていうね。
E: こっちは年寄りじゃないんだっつーの(笑)。俺はある程度ギリギリした歯ざわりがあった方が好きです(キッパリ)。
T: まぁ、好みもあるんだけどね。柔らかくても旨いもんは旨いし・・・でも、近頃のは柔らかいだけで、肉味が抜けちゃってるのが多いんだよねー。
E: そう言えば、店に置いてあるPR誌みたいのに書いてあったんだけど、ここって1日でラーメンが1100杯売れるんだって。
T: お店で700杯、持ち帰りが400杯ってことは、1杯1000円として1日110万円、1年間で・・・なんと4億円弱!!
E: ひぇぇぇぇ・・・やるか、ラーメン屋。
T: やりますか。
E: 誰が作んの?
E&T ハァーーー(顔を見合わせてため息、そしてしばし無言)
E: ま、その件はあとで社内会議しよう、会議。で、持ち帰り用のスープは冷凍になってんの?
T: いや、違うみたい。店で作ったスープがそのまま容器に入ってるらしい。
E: そうか、そのまま使えるんだ・・・そりゃ旨いよな。
T: うん、100%の味わいが出せるよね。でも不思議に思ったんだけど、持ち帰りのラーメンって店内で食うのと同じで1000円じゃん。ちゅうことは同じ量の麺とスープなわけだよね。それなのに、持ち帰りの方には“2人分”って書いてあるんだよ。
E: あっ、本当?
T: ちゅうことは店内で食わしているラーメンは、2人前だとわかってて出している確信犯だってことになりますな。
E: なるほどね。でもアレ、すごい惹かれたわ。
T: 買って帰ろうと思ったんだけど、あのラーメンを食った後は気が萎えるっちゅうかね・・・
E: 食い終わると放心状態だもん(笑)。もう、どーでもよくなる。

おみやげ用よ

T: 日頃は江口さんも俺も、細かいところ気にするじゃん。江口さんは絵のちょっとしたとことか・・・まぁ、たまにしか書かない絵なんだけどね(笑)。そんなこととかもうどーでも良くなっちゃう、本当に。なんて言うか、おおらかな気分にさせてくれるラーメンですね。
E: うーん、俺は“おおらか”ってよりも、フードファイターみたいな気分だったね、最後の方。なんか実況が聞こえてきちゃったもん。「江口まだいくかーっ?しかしちょっと涙目だあーっ」なんつって(笑)。ところで、この店はいまだに初代がやってるんだよね?俺たちが行ったときはいなかったけど。
T: うん、このPR誌を見ると72才って書いてあるからね、さすがにいつも店にはいないのかもな。
E: じゃ、あの作ってた人が二代目なのかね?
T: あの超有名な某ラーメン店のS氏に顔が似てた人(笑)。
E: ハハハハ・・・S氏(笑)似てたね、あの目配りとか客を見る目つきとか。
T: ラーメンにこだわる人って、あんなになっちゃうのかな?
E: 仏頂面でね、でも一瞬ちょっと笑ってるのを見てホッとしたけど。
T: そういえば大々的に従業員の募集してたね。でも、これって単純に従業員を募集するってよりも、大勝軒グループを増やすために修行の場を・・・って感じだよね。
E: 待遇がいいしね、手取りで60〜70万、賞与は年間100万円。それで5年で独立しないといけないんでしょ。
T: で、その時に退職金500万円・・・
E&T (顔を見合わせて)いくかー(大爆笑)。
E: 経験不問で年齢は45才まで。俺は今年ギリギリ。
T: 俺は江口さんの体験話聞いてから考えるから、先に行ってよ。
E: えっ?でもなぜか身長制限があって、170cmまでなんだよね。俺1cmオーバー。
T: 俺はセーフだから俺が先かぁ?!でも、江口さんってもっと大きく見えるよね。
E: うん、最近2cmぐらい縮んだから。でも調子がいい日は171.8cmくらいはあるよ。
T: アハハハ・・・なんだよその調子がいい日って。例えば小学校の身体検査の時に少しでも背が伸びたように見せるためにアゴを突っ張ってみたり、ちょっとつま先立ちっぽくしたりしてごまかしたことはあるけどさ。それとは違うんだから、縮んだり伸びたりしないって。
E: いや多少するんですよ、背骨の調子とか姿勢とかによってさ。
T: うーん、わからんなぁ。
E: でもさぁ従業員でデカイ人いたよね、180cmくらいの。
T: いたいた。そもそもなんで身長制限があるんだろう?たとえば、地下に秘密工場があって、そこは天井まで170cmしかないとか。
E: そこでなんか作ってるんじゃないの。麺とかスープとか、秘伝のスパイスとかこっそり調合してたりさ・・・デカイ人は入れないの(笑)。それか、ここのご主人が外人がキライとか(笑)。170cm以上の奴は毛唐だと思ってるとか(笑)。
T: わはははは!くだらねぇーっ!だけど、丼やれんげ、おまけにティシュもものすごく大きいんだからさ、従業員もデカイ方がいいんじゃないかと思うんだけど。このギャップはなんじゃー(笑)。でもさ、「大勝軒」って語ることが山ほどない?
E: あるある。ここのオヤジさんに聞いてみたいことたくさんあるよね。なんであんなに量が多いのか、なぜこんなに熱いんだか。そのポリシーをね。
T: きっとオヤジの哲学なんだろうね。ラーメンは1杯で腹がいっぱいにならなきゃアカン、そして最後までアツアツで食べなきゃいけない、要するに熱々がおいしい。その哲学が100%再現されておりますよ、そんでもって旨い。
E: やっぱり、戦争中に腹いっぱい食えなかったとか、いろいろ苦労した思いがあるのかな。外人に負けないように日本人はたくさん食わにゃならん!!とかさ(笑)。
T: あはははは!それはもういいって!でもさ、ラーメンブーム以降、ラーメン本って山ほど出版されたけど、永福町の「大勝軒」ってあんまり載らないよね。
E: そう言えば、そうだね。
T: こんなに個性があって、支持されてる店なのに載らない。これって前にも話したけど、こういう昔からある有名店を今さら紹介しても、チャンプと呼ばれる方々はおもしろくないんだろーね。
E: もう、定評が固まりきっちゃってるから、自分たちが何を言っても、変らないからね。
T: それで、そういう人たちが昔の名店は終わったみたいなこと言ってるじゃん。じゃ、永福町の「大勝軒」を食ってみろよと言いたい。それで、自分がイマイチだと思うんだったら、それは単に好みが合わないだけだと思うんだよね。それを終わったとか言わんで欲しい。俺はマニアじゃないけど、いろいろラーメン食ってるし、おいしいもんも好きだから、いろいろ食ってます。で太鼓判を押します!今の時代に完璧に耐えうる、どころか今の時代のおいしいラーメンじゃぁぁぁ!・・・徳さんのお墨付き。
E: 自分で言うか(笑)。ま、でもその通り。とにかく、永福町の「大勝軒」は今の時流は完全に無視。だけど時流のルーツなんだよね。
T: いいこと言うね、江口さん。だけど、ここのラーメンはおいしいんだけど、「すっげーウマイ!」とか「俺の探し求めていたラーメンはこれじゃ!」とか、そういうのとは違うでしょ?
E: うん、それとは違うね。
T: 食って、しばらくしてからジワジワと記憶が戻ってきて、「あっ、あれ確かに旨かったよな」とか思い出して、気がついたらまた食いに行ってる。俺にとって、ここのラーメンはそんな感じですな。
E: 俺も、この味わいはすごい好きだから、これからたまーに食いたくなると思うけど・・・しょっちゅうはいいワ(苦笑)。
T: だから、これがふつうの熱さでふつうの量だったら、しょっちゅう行くようなラーメン屋になるんじゃないかと・・・俺は2年ぶりに封印を解いちゃったから、また2ヶ月後くらいには、引き寄せられるように永福町で途中下車してるかも(笑)。
E: それは言えてるね。俺はここの流れをひくラーメン屋は何軒か行ってて、そこもスープは熱いんだけど、大・中・小とサイズが揃ってて、これはウレシイ。
T: それはいいねぇ。ちゃんと味は引き継いでるんだけど、そこだけは今風にしてるっていうかね。だけど、きっと本家はそんなことはしないね。
E: だから、体調を整えて行かないとダメ。あと、時間に余裕がなくても行けませーん。
T: 時間はポイントですな(笑)。けっこう並んだよなぁ、なんでなのか理由はよーくわかるけど。
E: うん。俺さ、ストップウォッチで計りながら食べたんだけど、なんと1杯で17分!(笑)いつもはだいたい5分以内で食い終わる、早食いの俺様がぁぁーーー。
T: でも、あれは早くは食えんね。量は多いわ、熱いわ・・・ましてフツーの女性だったら20分以上は絶対かかっちゃうね。
E: でもさ俺たちの隣に座ってた、ふくよかな女の人は完食してたじゃん(笑)。しかも一緒に来ている男より早く食い終わってたよ。
T: おーいたいた、あの人ね・・・。えっと、話題を変えよう。あそこさ、やっと店内に入った!と思っても、立って待ってないといけないでしょ。そうすると、食ってる人が見えるじゃん。
E: みんなイライラするぐらいにゆっくり食ってるんだよね。しかも、食い終わるとまったりしちゃう、食い疲れて(笑)。
T: 確かに待ってるときは“早く食えよなー”って思うけど、いざ自分がその立場になると、よーくわかる。
E: で、結局外で25分、中で15分待ちました。これですでに40分経過。
T: そしてラーメンが来るまでに10分、食うのに17分。合計で1時間7分!!
E: ふつう、ラーメン屋にそんな時間かけないって(笑)。
T: えー私たちは平日の午後2時くらいに行きました。外に並んでたのは10数人、中には6人ぐらい・・・それなのに1時間かかっちゃうくらい回転率が悪いの。注文して食べて、支払いを済ませるまでの時間が他より3倍くらいかかる。
E: でも俺たちが行ったときは、いつもより並んでた人少なかったよね。
T: もしここで50人くらい行列してたら・・・もう大変(笑)。まぁ、そこまではオーバーだとしても、今回の倍ぐらいの時って良く見かけるよ。
E: それと、ここは地元の人から愛されているラーメン屋さんって感じだったよね。
T: うん、客層広かったね。若者グループやカップル、老夫婦、そしておじいちゃん(笑)まで。
E: そういえば、じいちゃん食ってたねあのラーメン。京都の「ますたに」に続いて、またしても死ぬ気かじーちゃん!
T: (笑)あれこそまさに、何年も通ってて気がついたら自分がじいちゃんになってたパターンだね。
E: あー、だけど、すっげぇお腹がすいてるときにもう一度チャレンジしたいっす。しかも、2週間くらいラーメン絶ってから。
T: チャリンコ乗って行きなよ。往復で1時間30分くらいかかるよね?
E: それで食うのに1時間ちょっと・・・なんだかんだで3時間くらい?
E&T (爆笑)。
E: ラーメン食うのに半日仕事だよー(笑)。
T: それはそうと良く語りましたな。最近はラーメンを取り巻く環境の話ばっかりしてたけど、今回はラーメンど真中の話ができたよ。
E: ここは正しくて個性的な店だからね。ラーメン界の巨人ですな。巨人って言っても野球じゃないよ。
T: ハイハイ。
E: まぁ、いい意味でシンプル、だけど味わいは強くて旨いラーメンでした。
T: うん、奥深さもあるしね。1000円というビックリ価格もここのなら納得。
E: 初めて食って・・・ウフ(薄笑)・・・満足しました。
T: 満足とホウケと感動と。この充実感はスポーツですな。
・ ・・・・しばし2人とも無言。

ラーメン界の巨人

T: 今だにホウケててどうする、俺たち(笑)。
E: じゃ、ホウケることのなかった「竈(KAMADO)」へいってみますか。
T: ハイ。俺たちが行ったのは平日の午後1時頃、覚悟して行ったのに・・・
E: 全く並ばなかった・・・それどころかすいてたよね(笑)。
T: 客席は全部でたぶん20席くらい、だけどその半分も埋まってなかったね。そういうの見ると以前の繁盛店がもう人気なくなったのかな、って思うのかもしれないけど、ただ単に味が落ちたからとかじゃないと思うよ。
E: あぁ、単にブームだったから並んでいただけだっていうことね。
T: そうそう。
E: だけどブームが去るとやっぱり淘汰されていくわけだよね。でも「麺屋 武蔵」はまだ並んでる・・・ってことは定着したってことなのかな。
T: まぁ、そういうことかもね。でズバリ「竈」なんだけど、江口さんどうだった?
E: うん、俺はなーんか印象薄いんだよね。スープがすごくぬるかったのは覚えてるんだけど、その他はあんまり記憶に残ってない(笑)。
T: ここは魚ダシ系のスープなんだけど、私は食してみてですね、魚ダシ系に共通した酸味と苦味を感じました。
E: うーん、その表現・・・さすが、食のプロですな。
T: (イイ気になって)いや、今はワインのプロと呼んで欲しいね(笑)。
E: なんだよーワインは全然関係ないじゃん。
T: やっぱダメすか、この話(笑)。話を戻すけど「竈」のラーメンね、まずくはなかったけど普通だったな・・・好みはおいといてね。だけど何でこんな有名になるんだろう?って思っちゃった。
E: うーん、この店は「麺屋 武蔵」とともに、去年の今ごろやたらと話題になってて、俺たちも本当は「武蔵」とペアで行きたかったんだよね。だから、ちょっと時期を逸しちゃったのかもね。
T: そーだね。だから今の「竈」が、1番行列したであろう、みんながおいしいと言ってチャートの上位にきてた頃の本来の味なのかどうかわからんけど・・・ま、でもきっと同じようなものだったんじゃないかと思うけどね。
E: ハハハハ、こりゃ最初から手厳しい(笑)。でもここのって、典型的な今の時流にのったラーメンだったね・・・
T: まぁ、J−POPの味とでも申しましょうか。
E: ほぉ・・・またでましたな。「青葉」の回のときにも、供する側[音楽業界、ラーメン屋]と供される側[CD買う人、食べる人]の関係がJ−POPと似てるんだって話をしたよね。
T: うん、でも今日はその中でも味の話ね。最近のJ−POPってみーんな同じ音じゃん。ひとつ流行れば、みんな同じ音の傾向になっちゃって金太郎飴状態。中にはいろんなアーティストのおいしいとこどりをして、絶えずコロコロ変わるカメレオンみたいなグループもあるじゃん。
E: ああ、ポルノグラフティーみたいのね(笑)。
T: ラーメン屋でいうと、俺の地元にある店がまさにそうなんだけど。
E: おっ、例のアレね(笑)。そうかと思えば、サザンみたいにいまだに第一線で活躍していて、デビューからずっ〜と人気を維持してるっていうのもある。
T: うん、だからサザンは・・・そうだなぁ永福町「大勝軒」ってとこかな。じゃ「竈」は誰だ?・・・椎名林檎かぁ?(笑)
E: えっ、それはちょっとかわいそうだよ。だって椎名林檎、最初の頃の音は本物じゃん。
T: それはその通りですワ。まぁ、とにかく今、カリスマがほめたたえ、マスコミが取り上げるラーメンって、不思議なくらいみんな同じ系統。魚ダシ系で麺は中くらいの太さでコシがあって、ツルツルッとした食感。だからJ−POPと同じ・・・もちろん中には良いお店(音楽)もあるんだけどね。
E: そのほか「竈」はやっぱり食券だったし、お決まりの季節限定メニューもあったし、当然のようにデザートも揃えてたしね(笑)・・・人気店、一丁上がりって感じ。で、ここは“くんせい”っていうのがキーワードだよね。
T: うん、まずは “くんたま(かまどで燻製した味付玉子)”。これは確かに旨かったけどマスコミがいうほどじゃなかったな。
E: あの玉子は黄味も白身も柔らかかったけど、あれは半熟?
T: ううん、ちゃんと完熟玉子なんだけど・・・あれっ?完熟でいいんだっけ?
E: ハハハハ・・・それじゃトマトだって。“固ゆで”か“半熟”だよ。
T: (笑)そうそう、固ゆでなんだけど、燻製することによって柔らかくなるんよ。玉子はちゃんと燻製の香りがして個性的で旨かったけど、“くんチャーシュー(燻製したチャーシュー)”って別に普通のチャーシューだと思わなかった?
E: うん、いい感じだったけどね。
T: というか、燻製の香りした?
E: しない(即答)。
T: そして“くんねぎ(燻製したねぎ)”。
E: 俺は、あーあー焦がしねぎが入ってらぁと思ったよ。
T: いや、俺は入っていることすら気づかなかった(笑)。ここは“くんせい”がウリなんだから、それが全体から香ってくるラーメンだと思ってちょっと期待してたんだけど・・・違ったわ。
E: 俺が一番感じたのは、何かもうオーラがねぇってこと。“もう”って、前は知らないんだけど、何だか緊張感なかったし。
T: なかったね、全てにおいて。
E: だから、出てきたラーメンもダラッ〜としてた(悲笑)。やっぱり、ある程度客がいないと活気というか雰囲気がでないし、それもあるのかね。
T: でもさ「一二三」なんてお客さんいなくても、凛とした空気が漂ってるじゃん。
E: あーあそこの店主はニコニコしてるんだけど、ラーメン作るときは気合入ってるもん。
T: あれで満席分の演出してるんだよ、きっと。でも「竈」で働いている従業員からはそういうの感じられなかった。だって全然やる気のないバイトの姉ちゃんが2人いて、厨房で働いてんのが店主とは思えない若いお兄ちゃん2人。それを見た時点で既に“あーあー”とか思ったしね。
E: あのドヨ〜ンとした雰囲気、どうにかなんねぇのかな。だって仮にも一時は一世を風靡した店じゃん。
T: だから俺、「なんちゃって竈」に入っちゃったのかと思って、何度も確かめたもん。でも、ちゃんと燻製用の竈はあるし、くんたまもあったからなぁ。
E: 「兜(KABUTO)」だったんじゃないの(笑)。
T: ははははは。あっ、そうだ!あの話しようっと。ここさ、何か知らんけど働いている人たち全員が首から・・・みなさん、あれです。よくハリウッド映画とかで大企業のシーンとかが出てくると、そこの社員が首からネームカードというかIDカードみたいのぶら下げてるじゃん。それをやってるんだよ!何が笑ったって、俺はこれが1番。
E: お前んとこはマイクロソフト社かって言いたいよね。
E&T (爆笑)
T: で、そのネームプレートの1番上のところにそれぞれ自分の担当職ちゅうか役職が横文字で書いてあったんよ。例えば接客してるお姉ちゃんのは「ホールスタッフ」とか、ラーメン作ってるお兄ちゃんは「なんとかかんとかプロデューサー」みたいな感じでね。で、それが何て書いてあるのか知りたくて知りたくて・・・それで再度行ってきました(笑)。
E: アハハハハ・・・わざわざ。そんでわかったの?
T: その時は2人で行ったときにいたのとはあきらかに違うお姉ちゃんが1人いました。やる気はイマイチなさそうなんだけど、最初の2人よりはまだマシかなって感じ。で、そのお姉ちゃんのネームプレート何て書いてあったかと思う?“オーナー”だよ、“オーナー”(苦笑)。
E: へっ?オーナー。ウハハハハ!!
T: 俺、それ見たとき目が点になったよ。どーする、オーナーだって(笑)。
E: すいませーんオーナー。水下さーいって言うか(笑)。他の人のは見れなかったの?
T: うん、厨房のお兄ちゃんのはやっぱりわからんかった。

プレートさげて

E: そういえば、ココもお揃いのTシャツ着てたよね。ネイビーで「竈」って書いてあるやつ。う〜ん、いい店ですな(笑)。でも、ソレもコレも、あのダラけた雰囲気の中にあってはなんかムナシイ気がしたな。で、その後はもう行く気はしないんでしょ?
T: うん。だってここは大久保だから、わざわざ行く場所じゃん。そこまでして食べに行こうとは・・・
E&T 思わない。
T: 俺はそのネームカードを確かめたかったのと、あともうひとつ、ここは普通盛ラーメンは700円なんだけど、無料で1.5玉にしてくれるんだよね。その量を見たくて行きました。それはひじょうにいい感じの量だったし、これはうれしいサービス。
E: それは行ったかいがありましたな(笑)。
T: あっ、あとあれ・・・ほらっ、「ミスター・ビーン」!2度目の時もあのビデオが流れてたわ。
E: ウフフフ。けっこう大きなモニターがかかっててね、あのノリってひと頃のカフェバー(死語)。ラーメン食いながらそんなの観たかない。
T: ネームプレートにしろ、そういう映像にしろ、何を勘違いしちゃってるんだろう。そんなことより、もっと大切なことあるだろーって言いたいよ。
E: 店主もいなかったしね。
T: で、実はね、俺が2回目に行ったとき・・・メンマが腐ってた。
E&T (爆笑)
E: しかもその前日、地元の例の店でも腐ったメンマが出てきたんでしょ。
T: そうなんだよ、2連チャン。「竈」では、先に隣で食ってた人がメンマをほとんど残してて、おかしいなぁとは思ったんだよ。この人メンマ嫌いなのかなぁ、だけどここに来るってことはラーメン好きな人のはずなのにメンマ嫌いってめずらしいなーと思いながら、パクッと食ったら・・・ひゃぁぁぁ!!まいったワ。あんだけ大々的に取り上げられてる有名店なのに、こんなもんかっていうね。
E: それってちゃんと古いのと入れ替えてないってこと?
T: 多分ね。だから新しいメンマを作っても、以前使ってたやつの上にドンドンのっけちゃうんじゃないの?メンマなんて2、3日で腐るとは思えないから、相当前のなんだろうね。いやぁ、だから飲食業を営む人間として、ちゅうか店として最低限のルールができてないんだよ。ネット界の方々やマスコミが喜ぶような表面的なことばかり追い求めて、飲食業として一番大切なことがおろそか。自分の店のサービスを含めたオペレーションをどこまでキチンと見てるんだろうね。
E: いろんなことにこだわってます、みたいな能書きが店内にいっぱい書いてあったのに・・・言ってることとやってることが全然違うじゃんね。
T: うん、最近よくありがちな素材のこだわりとか、いろ〜んなこと書いてあったワ。
E: だからさ、自己顕示欲強い店主が多いよね、客より自分みたいなさ。ラーメンは自己表現!みたいな。
T: そういえばアーティストみたいにとりつくろってる人多いじゃん。
E: この前テレビに、あるラーメン屋の若き店主が出てたんだけど、その彼も自己表現って感じだったよ。なんでも将来、アメリカでラーメン屋をやりたいらしいんですよ。なんでアメリカなのかが良くわかんないんだけどね(笑)。
T: 何度も同じこと言って恐縮なんだけど、自己表現って自分の方を向いてるってことだよね。でも飲食業ってお客さんの方を向いてないとダメなんだよ。お客さんの方をキチンと向いた上でやる自己表現は全然オッケーなんだけどさ。
E: やっぱり客商売なんだから、お客にいかに満足してもらうかっていうのが、大切だと思うんですよ。何でもそうじゃん、漫画でも。
T: そうだね、漫画もどっちかっていうと客商売か。
E: 読者は置き去りで自己表現ばかりにいっちゃった漫画はつまんないように・・・ね。
T: 自己表現って、言葉を変えれば自分のこだわり、もしくは目標なわけじゃん。それは持っていて当り前だと思うんだよ。だけど、それを店内に能書きにして貼り出すとか、テレビや雑誌、ネットなんかで言葉に出して欲しくない。
E: 黙って味で出せ。気持ち良くラーメンを食わしてくれー。
T: そうそう。自信がない奴ほど声に出す、これはもうラーメンだろうが和食、中華、フレンチだろうが全て一緒、自信のある人は一切声に出しまへん。
E: こうやって考えると「青葉」がとても正しく思えてくるね、旨かったし。
T: うん。ただ、ダントツで1位になる味なのか、っていうのはあったけどね。今回、永福町「大勝軒」に行って思ったんだけど、マスコミとかネットとかの情報とは全然関係なく、おいしいラーメン屋はやっぱりおいしいじゃん。
E: 「春木屋」もそうだしね。やっぱこだわってる部分とか質が違うよね。
T: そうだ、前からこれを言っておかなくっちゃ・・・って思ってたんだけど、言っていい?
E: みなさーん、恒例の徳さんの「ちょっといい?」コーナーです!!(笑)。さぁどうぞー。
T: あのね、今回で道場やぶり5回目でしょ。俺たちラーメンのこと、好き勝手に旨いとかまずいとか、好きとか嫌いとか言ってるじゃん。でね、俺たちは古い店だけが好きなのかと、そう思ってる人がいるんじゃないかと最近思うわけよ。それに関して、一言きちんと説明しておきたいなと。
E: ハイハイ。
T: 俺たちは昔ながらとか、伝統があるとか、そういう店が好きなわけじゃありません。そうだよね?
E: うん、そうだよ。
T: じゃ新しくできたばかりの店がすべてイヤなのか・・・そうではありません。
E: そーです。
T: これもいつも言ってることなんだけど、もう、俺たちのベクトルがあるわけだよね、要するに“正しい店”っていうね。ラーメンは旨くて当り前だし、それでちゃんと仕事してて、でお客さんもいい感じでいるか、もう全てが尺度じゃん。だから例えば、古くからある居酒屋でもオヤジがすげぇ、えばってたり居心地が悪かったりしたらそれは絶対ダメだしね。
E: そういう店ってあるよね・・・客の方が恐縮しちゃうような店。
T: ただ、古くから続いてる由緒ある店って何かしら長年支持され続ける理由っていうのがあるわけだしね。やっぱり居心地良くて、食い物も旨くて、良い時間を過ごさせてくれる空間があったりする正しい店は多いよね。それはラーメン屋も一緒でね・・・
E: そうだね、たまたま俺たちが今まで取り上げた中では結果として古くからやってる店の方が好感度高いというだけでね。だって俺ら新しいチェーン店の居酒屋だって、安くて気兼ねなく酒飲めて、それなりにおいしかったら、ちゃんと評価するっていうか大好きだしね。
T: そうそう。決して古いとか、創業何年とかの店が好きなわけでもなんでもない。そういう店でもクソはクソだし・・・逆に和食とかでも老舗の方にロクなのがない。
E: だから、シツコク言うけど、客の方を向いているかどうかなんだよね。
T: うん、今回の「竈」は、新しい店だから攻撃しているわけじゃなくて、お客さんの方を全然向いていない、そしてそれが味とサービスにもろ出ちゃってるんだよね。
E: 俺にとって今回は“寂しい”の巻だったなぁ。永福町「大勝軒」では具を先に食ってサビシイ、そして「竈」では、ほったらかしのサービスにサビシイィー!!(叫ぶ)
T: はははは、キャバクラと違うからね。
E: いえいえ一緒なんです(急にマジメな顔)。良いキャバクラはちゃんと客の方を向いて、いかに客に楽しんでもらうかをちゃんと考えて接客してくれるけど、悪いキャバクラはほったらかし・・・で気がつくとなぜか逆に俺たちがお姉ちゃんを楽しませてる・・・なんでじゃい!まぁ、そんなこんなでキャバクラ界だって同じなんですな。
T: それ系の話になると、ヤケに熱く語るねぇ・・・さすが、女道者(おんなみちもの)!(笑)。それで思い出したんけど、これも前に話した“食い方のマニュアル”の話の続きなんだけど。
E: あぁ、「麺屋 武蔵」で目撃した、みんながみんな丼を持ってスープを飲み干すってやつの第2弾ね。
T: これは「竈」でも見たし、いろんなとこで見るんだけど、まぁ相変わらずみんなスープは丼を持って飲み干すよね。それでさらに、食い終わった丼とかをカウンターの上に必ずあげてから帰るんだよ。おまけに、この前の「竈」じゃ、オレの隣の人、備えつけのフキンみたいなので自分の食べ終わったとこふいてもいた。なんじゃー、いったい。
E: 俺なんか置きっぱなしじゃん(笑)。これもネット界でまことしやかに言われてたりするのかな。
T: それもあるんだろうけど、店にコビをうってるんだよね、きっと。まぁ、たまにカウンターに「食べ終った食器は上に置いて下さい」とか表示してる店もあるけど、表示もしてないのにみんな自分からすすんで片付けちゃう。まわりがそうするから、何となく片付けちゃうってのもあると思うんだけど・・・。俺も少なからず経験あるもん、初めて入る高級な店だと緊張するし、汚したら悪いかなぁとか、店の人に気に入ってもらいたいなぁとかいろんなことを考えちゃうじゃん。でもね、それをラーメン屋でやってどうするちゅうね。あっ、また一人でしゃべりまくっちゃった・・・江口さん、何かないの?
E: えっ?(あわてて)エー・・・なーんかラーメンを取り巻く状況がへーんなことになってきてますな。
T: 俺がしゃべりまくると思って油断してたでしょ(笑)。う〜ん、だからネット界とマスコミのラーメン情報というものを、大きく見直さんといかん時期にきとんじゃないかね。

最近の…

E: しかし俺たち、気づくとなぜかいっつも同じ話してるよね。
T: うん・・・でも俺たちがしつこく語ってたら気がついてくれる人もいるんじゃないかなぁ。そういう期待をこめたいやね。
E: そうですな。・・・さて、じゃ次はどこへ行こうか? いよいよ徳さんの地元の、例の店に襲撃か(笑)。
T: そこにも行かんといけんねー・・・まだまだ先は長いですな。
E: あっ、でも次はもしかして地方遠征第2弾になるかもしんないんだよね。
T: エビフライ入りラーメンとか??
E: うっ食いたくねぇ・・・。


 いつもの3倍くらいの迫力で語りまくってた2人、ブランクを感じさせない熱い語りが今回も炸裂!この調子ならまだまだこれからも続きそうで、ひと安心・・・かな。これもきっと「修行」の成果なんでしょう、ありがたやありがたや。
 さて、お次は先ちゃんの言うとおり、遠征第2弾となるのか?そこにはどんなラーメンが待ち受けているのか?おみゃーさん方、どえりゃー楽しみにしといてちょーよ!!

(まとめ人/斉藤真理)